出産終了、退院日、ありがとう。ありがとう。本当にありがとう

いよいよ本当の終わりがやってきました。

退院する頃には、すでにミルクは必要なくなっていて、生まれたて新生児に必要な母乳量が出るようになっていました。

赤ちゃんが欲しがるなら、いくらでも母乳をあげてもいいんだって。

かなりの頻度で欲しがるんだね。母乳をあげれば母乳が出るようになるらしい。とにかくあげよう。少しだけしか出てなくても母乳をあげまくろうと思った。

指を我が子の口に持っていくと、パクパクと乳首を探すしぐさをするので、その度に辛い体を傾けておっぱいをポロンと出す。

なんだろうね。もう親気分だったよ。この私が、自分の子供を可愛いって思ってんだ。すごいよ。愛せるか不安だった私が、早くも、ちっこい我が子を中心に物事を考えている。

最後の日、何故か早く目覚めたので、せっせと帰り仕度をしながら授乳と、母乳瓶に母乳を絞って時間をつぶしたんです。

本当の最後の日を、思い出として刻みたくて、最後の朝ごはんはゆっくりと、味わいながら食べた。

この病院に、切迫流産で入院してた時、毎日おいしいゴハンが出て、凄い量なのに、何故か体重が減るという不思議な事が起こっていた。

病院食ってすごい。しっかり考えられてるんだなぁ～って思ったんですが、このおいしい料理も、今日でサヨナラか。。。。ありがとう。。。

少し固めのベットが、はじめはすごく嫌で、腰を痛めやしないかとヒヤヒヤしたけど、問題なかった。

一週間に一度取りかえられるシーツがすごくサラサラで気持ち良かったんです。ベットに。。。。ありがとう。。。。

何かと短気な妊婦相手に、毎日笑顔で頑張ってくれる看護婦さん達、私のわがままに出来るだけ答えようとしてくれた。

入院が長かったから、一人一人の名前を覚えてしまったよ。看護婦さん達。。。。本当にありがとう。。。

もともと里帰り出産の予定だったから、産院は選べなくて、自宅から少し離れたこの病院を選ぶしかなかったんだけど、評判通り、良い病院だと思った(埼玉の戸田公園駅が最寄り駅。)

とにかく患者さんが多く、この病院で出産する人が多い。すごいパワースポットじゃん！って言ってた。

このパワースポットで切迫流産で入院中、我が子は守られて、ここで出産する事が出来たんだ。この病院に、ありがとう。。。

長い入院中、ラーメンやマックで晩御飯を済ませながら、私の罵倒に耐え、支えてくれた旦那様。

21時間半の超難産に、寝ずに付き合ってくれ、陣痛の度に腰をさすってくれた。一番に感謝したい。

相手があなただから出来た事かもしれない。あなたの赤ちゃんだから、私は頑張れた。世界で一番の心の支えでした。ありがとう。ありがとう。本当にありがとう。

そして、長い10ヶ月、私のお腹に宿ってから、流産の危険があったのにも関わらず、元気に産まれてきてくれた我が子。

さぞ私のお腹は窮屈だったろう。狭かっただろう。ママを選んでくれてありがとう。選んだ事を後悔させないように、がんばるね。

その他、応援してくれた全ての人に、ありがとう。私は幸せものです。世界一の幸せ者です。お母さん、産んでくれてありがとう。あなたの喜びを、私も知る事ができました。

退院日、眩しいほど天気良くて、育児スタートの私にはふさわしいと思った。

この病院を出たら、母親としてこの子を守っていかないといけない。不安で不安でしょうがないけど、私は母親なんだ。しっかりしないといけない。

清算を終わらせ、お母さんと親戚の車が迎えにやってきた。我が子の為にセレモニードレスを用意してくれていたので、着せてやると可愛さが倍増です。

キレイに着飾った我が子を抱え、病院を出て、病院の入り口に向かって一礼をしました。
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